ぼくも
ぼくも/長澤知之 feat.松崎ナオ
まず松崎ナオさんご自身が素晴らしいシンガーソングライターであるのにオファーしたとはいえ自分の曲を歌っていただけたことをとてもとても嬉しく、また大変光栄でした。
ですので改めて感謝の気持ちをここに綴りたいと思います。
松崎ナオさん、本当にありがとうございました。
そして最高な音を一緒に奏でてくれて、素晴らしいアイデアをくださるドラマーの吉田佳史さん、ベースの須藤俊明さん、鍵盤をお願いした山本健太さん、本当にいつもありがとうございます。
NHKみんなのうたで映像化してくださったホッチカズヒロさん、曲の意図するところを拾って頂けて本当にありがとうございます。お世話になりました。ありがとうございます。
そして今回この曲のMVを作って頂いた大西拓真監督、出演していただきました佐藤たかみち さん、橘里依さん、素敵な世界観を作ってくださって本当にありがとうございました。
「ぼくも」の構成はシンプルです。
1人がいて、そして違う場所に1人がいて。
それぞれがそれぞれの場所で歌っていて、だんだん声が合わさっていく。
いわゆるサビといわれる部分で僕の声は🎧で聴くと分かりますが右にいます。
松崎ナオさんの声は左に。
その声はだんだん中心に近づいていき、ラストの方ではどちらも真ん中から聴こえるように作っています。間瀬さん、本当にありがとうございます。
「声」というものは、その人しか持ち得ない楽器だと思います。
楽器であるにも関わらず、めちゃくちゃ素晴らしいことに「言葉」を乗せることもできます。
そのありがたさや可能性を、この曲を作っていて再確認することができました。
嬉しいことです。
まだ短いながらも自分の生きてきた経験の中から思うことですが、悩める人を無理に救おうと声をかけるのは時に圧迫になることがあります。
知らず知らずのうちに。
それは「なぜ自分はそう考えられないんだろう」と、その人の持つ自責の念に対して更に拍車をかけてしまうことがあると思うからです。
そういう時に必要だなと自分が感じるのは、焦って答えを出すことではなく、ただただその苦しさにそっと寄り添えることのように思います。
僕らが見上げる青々しい空は小さい頃に見たものと変わっていません。
なのでそれを直視すること自体に怖さを感じる人は少なからず存在していると思います。
でもその空を通して自分と違う街で同じような苦悩を持つ人もいるんだと思えるのであれば、僕は少し心が軽くなるようによく感じています。
歌詞の中で
"青空が高いと君は目を伏せてしまう
望みすぎることでもっと辛くなること分かるから"
と、松崎さんに歌っていただいております。
でも空を見上げること(顔を上げること)を諦めてしまってはもっとくるしいことになるんじゃないかと自分は思います。
もしかしたら同じ空の下で、同じように苦悩する人が生きていることを想像、
あるいは知ることができたなら、
また今一度空を見上げることができるのではないかと自分は思います。
野暮を承知でこのことを書かせていただきました。
この曲がもし皆さんの何かになればこれ以上に幸せなことはありません。